三江トン族自治県は広西チワン自治区の柳州市の北部、貴州省や湖南省との境界近くに位置する人口約35万人の小さな県です。
現地の住民はトン族、ミャオ族、ヤオ族、チワン族など少数民族が50%を占める地域です。県の中心は古宜鎮で三江鼓楼などトン族伝統建築などを見学できます。また、
古宜鎮より20Kmほど離れた程陽景区などではトン族の伝統的風雨橋やトン族の方々の民家、鼓楼などを見学することが出来、近年人気の観光スポットとなっています。
1952年にそれまでの三江トン族自治区が成立し(1958年三江トン族自治県と改編)、2002年に成立50周年を記念し、県の中心古宜鎮に高さ42.6m、27層のこの三江鼓楼が建てられました。 トン族伝統建築の有名な設計士の設計で建てられ、釘などを使わずに丸太を組み合わせて作っています。 鼓楼を支える4本の巨大杉は樹齢200年を超えるものも使われています。階段を使い上部へ登ることも可能です。
2012年の三江トン族自治区が成立60周年に合わせて建てられた、トン族の歴史、文化、生産、生活習慣などを紹介した博物館です。鼓楼の模型などを使い、 鼓楼がどのような仕組みで出来ているのかなどを紹介しているものもあります。古宜鎮に位置しアクセスは便利です。
三江観光で最も人気がある場所で、トン族の伝統的風雨橋や民家、鼓楼などを見学することが出来ます。 程陽景区は馬鞍寨、平寨、岩寨、東寨、平埔寨、吉昌寨、平坦寨、大寨の8つのトン族の村から成り、各集落にはトン族の伝統的な風雨橋と鼓楼があります。 また、各寨とも遊歩道や案内板があり、散策に便利です。 中でも必見スポットは馬鞍寨の1912年に造られ、長さ78mにもなるのトン族の風雨橋の永済橋で釘は使わずに造られています。トン族の中でも最大規模のものです。また、見晴らし台から村の全景を眺めることが出来ます。
古宜鎮より北へ約30Kmの馬胖寨にある鼓楼です。高さ13m、幅13mの9層構造となっています。こちらも釘は使われていません。
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