江西省の省都である南昌は
江西省中部のやや北、カン江、撫河下流、中国最大の淡水湖であるハ陽湖の南に位置します。
現在人口は500万人ほどの都市です。
韓の高祖劉邦の命令により街が建設されて以来既に2000年以上の歴史を持つ都市です。
1927年8月1日、周恩来、朱徳、賀龍、葉挺、劉伯承による中国共産党の武装蜂起(南昌八一起義)が起こった場所であり
このことをきっかけに人民解放軍が誕生したことでも有名です。
もともと江西大旅杜という旅館を記念館としたものです。1927年7月下旬武装蜂起隊の先発隊として 先に南昌に入った賀龍がこの旅館の96室を全て借り上げ総司令部として使用しました。 ここで中国共産党前敵委員会が結成され周恩来が書記となりました。 8月1日、周恩来、朱徳、賀龍、葉挺、劉伯承による国民党に対する中国共産党の武装蜂起(南昌八一起義)が起きました。 後の1957年に南昌八一起義記念館となり開放され、8月1日は解放軍誕生の記念日となりました。
1961年にオープンした江西省博物館はカン江、撫河の合流地点に建ち建物面積は3.5万u、展示スペースは1.3万u、 3万4千点の収蔵品を持つ大型の博物館です。現在の建物は明代の景徳鎮御窯出の土白瓷三管器をモデルにしています。 展示は大きく歴史、革命、自然に分かれています。中でも既に6000年以上の歴史を持つ江西省の陶磁器に関する展示品は 豊富で殷の時代から始まる各王朝のまた省内の洪州窯、吉州窯、景徳鎮窯で造られた陶磁器が多く展示されています。
江西省屈指の名刹で江南地方の仏教の中心的役割を果たしてきた寺院です。 南朝梁の天監年間(502年-519年)に創建され既に1500年ほどの歴史を持ちます。 創建以来7度の改修と9度の改名が行われ、1926年に現在の佑民寺という名になりました。 銅仏殿には高さ9.8m、重さ18トンの仏像が納められています。
カン江の畔に建つ楼閣で唐の李淵の息子滕王(李元嬰)が洪州(現南昌)都督の任に就いていた 653年に創建されました。江南三大楼閣の一つ(他は武漢の黄鶴楼、岳陽の岳陽楼)として有名です。 元々は滕王が宴会時に使用していましたが、唐代の詩人王勃がここに立ち寄り宴会に参加した際に詠んだ 【滕王閣序】により世の中にその名が知れ渡りました。滕王閣自体は29回もの再建がされていて、現在のものは 1989年に再建されました。
唐の天佑年間(904-907年)に創建された仏塔です。 7層8角で高さ59m、周囲34m有ります。 金の鎖で装飾された箱の中に剣と舎利を入れて地下に埋めたという伝説により縄金塔と名付けられました。 現存の塔は2000年に再建されました。
南昌の北約50Kmに位置する淡水湖として中国第一の大きさを誇るハ陽湖の周りの湿地帯で 多くの動物が生息しています。特に渡り鳥が越冬する冬場は丹頂鶴など多くの鳥を見ることが出来ます。
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